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架空戦記

連合艦隊1944  鋼鉄の巨人たち


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空母 龍譲


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戦艦 霧島





『夕凪』

神風型の九番艦として大正年間に建造されました。

しかし1944年には、すでに老齢艦として退役し予備役に編入されていま

したが

長良型同様、防御力が弱くても使用可能な空母部隊の護衛艦として

大改良を加えられ、戦列に復帰しました。

7.5センチ単装砲や雷装をすべて下ろし、そこに3年式12センチ単装

高角砲3基、37ミリ4連機関砲を2基、その他各種の対空兵器を装備し、

空母部隊の最外郭の守りを担当したのでした。

防空駆逐艦として改良された艦型は他にも睦月型、有明型、白露型

そして一部の特型駆逐艦が割り当てられました。

どの艦も雷装を取り外し、防空に特化された艦として甦っています。

また防空艦には戦時応急型として防御力は喫水線下のみにして

その代わり建造期間を4ヶ月とした防空艦も多数建造され、

守りを固めていました。


『夕凪』は、第3機動部隊に配属されマリアナ沖海戦に臨みます。

米軍の大群が押し寄せるも直奄に上がっていた『疾風』がこれを迎撃、

米軍機に出血を強要します。

しかしその防空の目を掻い潜って機動部隊に肉薄する部隊も

少なくありません。

そんな敵機に向かって狙いを定めていたのが『夕凪』です。

突入態勢に入ろうとしていた『ヘルダイバー』に向け初弾を発射、

近接信管付の砲弾が至近で炸裂、早々に一機撃墜の戦果を上げます。

その後も肉薄する米軍機を都合5機撃墜、4機撃破の戦果を上げました。

連合艦隊1944 『鋼鉄の巨人たち』    戦 歴

駆逐艦 『夕凪』

連合艦隊1944 鋼鉄の巨人たち

栄光の巨人たち

ここでは劇中に登場する各艦艇を模型で再現してみました。

完全に架空の艦船もあるのですが、ほとんどの艦は実在艦です。

実艦と違った遍歴を経て甦った勇姿を楽しみたいと思っています。

各艦ごとのショートストーリーと用兵の変換、

模型製作に当たっての逸話も含めて紹介していきたいと思います。

しかしその後のミッドウエー沖の海戦では、大損害を被った空母部隊を

敵潜から守るため、最後まで護衛任務を果たしますが、キャラハン中将の

戦艦部隊に捕捉されてしまいました。

敵わぬと思いつつも、戦艦霧島、榛名の杖払いとして

米巡洋艦部隊の前面に展開します。

激しい砲撃戦の末、『夕凪』も多数の高角砲弾を浴びせ、数隻の

米艦を撃破しましたが、多勢に無勢・・・

無数の敵弾を喰らい、ついに太平洋の荒波に飲まれていったのでした。



  


製作にあたって


何分小さな艦ですので艦橋より武装の方が大きくなってしまいます。

それでも艦橋周りに電探を取り付けるため電探塔を増設、マストも大型化しました。

架空の改造を行っていると日本の艦船の優雅さには改めて感心します。

ちょうど戦国時代の甲冑が凛々しさを増すように、美から猛への変化が

とても楽しいです。

日本人の感性には改めて感心するしだいです。

 

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