コラム

石橋をたたいて渡る
(2004.1.26)

大胆不敵・・・失敗を恐れぬ・・・
ビジネスにおいて時には必要な事柄ですね。
人間は経験と習慣の生き物だといわれます。
毎日の生活の中でいろいろな経験をし
それを習慣として、
最も落着く安住の地を作り出していこうとします。


ところが、非日常的なことや未知の体験に関して
人は恐れ、警戒し、進む事をためらいます。
ビジネスでは、まず頭の中で
リスクの計算から入る方がほとんどでしょう。

そしてほとんどの場合
踏み込まない事に「正当性」を見つけ
日常の安住の範囲に収まろうとします。
「そんなことは無理に決まってる」
「自分はそういうの嫌いだから」とかね。
リスクを恐れるからこそ、まだ経験していないのに
初めからあきらめてしまうんです。


ノミの話を聞いたことがありますか?
ノミは体長2ミリ程度なのに
50センチ以上跳躍するといいます。
実に250倍!
ところがそのノミに15センチほどのコップで蓋をします。
ノミは何度も天井にぶつかっているうちに
ぶつからない高さにしか飛べなくなってしまいます。
ノミは経験からそのことを体験して
それ以上の事をしなくなるのです。


人の場合、
何かしようとしたとき、
又は新しいビジネスにチャレンジしようとするとき
いろいろな人から否定的な声を投げかけられます。
しかしそれは、貴方の可能性をつぶしてしまう
悪魔の囁きかもしれません。

石橋はたたきすぎると壊れてしまいます。
可能性のある橋には、
渡りきる勇気をもつことも必要でしょう。
徳川家康も石橋をたたいて渡ることで有名な慎重派ですが
チャンスを見逃さない洞察力と勇気がありました。

自分の直感を信じる勇気をもつことは、
思わぬチャンスをつかむ第一歩かもしれません。